今、自分がこの時代に生きているということは、
過去の先祖を始めとする数百万年にもわたる、
生物の連携を代表する最先端に、
自分が立っているということになります。
先祖といっても、もとは一人の人間です。
人間である以上、生きているうちに
実に様々な因縁を生みます。
一見、行い正しく、人々から敬愛された人であっても、
妻や子、父母、親類縁者に対して、
一点の非もない聖人君子のような人はいないでしょう。
人が生きていくということ自体が、
良き因縁、悪しき因縁を積み重ねることでもあるのです。
時には本当に障害を与えたり、受けたりすることもあるでしょう。
昔の戦国時代であったなら、人を殺すこともまた正当化されていたことです。
しかし恐ろしいことは、そうした悪い因縁を作ったり、受けたりしていながら、
そのことに気がつかなかったり、
気にはしていても、その償いをきちんとしていないことにあります。
先祖供養には、そうした先祖たちの悪い因縁を浄化し、
同時に私たち子孫を守っていただけるように、
とう願いが込められています。
交通事故や災害から守っていただく、
健康を守っていただく、
目には見えませんが、
ひたすら自分たちの日常を守ってくれる本当の先祖、
守護霊とも呼ばれるもののことです。