故あって突然信心深くなり
先祖供養をしたいと思い立つ方がいます。
しかし急に思い立っても
自宅に仏壇が無いという方がほとんどです。
仮に両親や祖父母等の近親者が亡くなっていたとしても、
近年はマンション暮らしの世帯も多く
仏壇は設置していないという方が多数いらっしゃいます。
中にはどうせ仏壇を購入するのなら立派な物を、
と考えて先延ばしにしている方もいるようですが、
マンション等の居住スペースの問題で
大きな仏壇を置くにはスペースが足らないという場合は、
小さな自由に場所を移動させることが出来るようなサイズのものもありますので、
そういう仏壇にするのが懸命です。
ですが、そもそも何が何でも仏壇を設置する必要もなく、
無い場合は紙に家名等を書いた物を棚の上などに飾り、
お水やお花などのお供え物をして祀るといった形でも十分なのです。
その場合形に特別な決まりはありませんが、
和紙などの綺麗で丈夫な紙を使用すると良いようです。
わたしの個人的な考えでは、形式だけ立派に整えて後々ろくに供養しない、
おろそかになってしまうよりも形式はなにも整ってなくとも
心から供養の気持ちがあるのであれば
そちらの方がずっといいはずだと考えています。
仏壇が置いてあればご先祖様が立ち寄ってくれた時の仮住まいの場となるといいますので、
あるに越したことはないのは確かですが
形ばかりに目がいってしまって仏壇設置した段階で満足してしまうのも困ります。
なによりもまずは心から、ですので
先祖供養の気持ちを心底持つことが大事です。