仏壇に願い事をしない

供養ということが必要なのは、

何よりもまず遠い先祖や近い先祖が心安らかに成仏し、

さとりの境地に入ってもらうためです。

成仏とは、この世に残った執着を忘れ、

平穏な世界に進んでもらうことです。

 

ところが多くの人は、この世のことをさらりと忘れて、

自ら成仏しようとしている先祖たちを迷わすようなことを、

毎日仏壇に向かって言ったり、行為をしているのです。

 

それが願い事やグチです。

そもそも人間というものは、どんなに行いすました聖人のような大人物であっても、

様々な思いを持つものです。

そうした想い、この世への名残を簡単に全て断ち切って、

心安らかに、あの世へ旅立てる人というのは少ないでしょう。

 

ところが成仏の手助けをしなければならない者が、

仏壇の前に座って、遺族たちの仲が悪いだとか、

夫婦がうまゆかないとか、子どもの病気をなんとかしてくれとかいって、

手を合わせて拝んだりすれば、

ただでさえ、後ろ髪を引かれる思いでいる霊魂を、

必要以上に心配させたり、悲しませたりしてしまいます。

 

もし願い事をしたいときやグチを聞いてほしいなら、

神社やお寺に参って、神様や本当の仏様に頼むべきでしょう。

 

仏壇に手を合わせる時は、先祖に心配をかけないように努めなければなりません。



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