九州の片田舎で生まれ、大学進学を機に実家を出てから30年以上経ちましたが、
毎年、1回は帰省するよう心掛けています。
そして、帰省した際に必ず行うのが、ご先祖様の墓参り。
父方、母方の両方のお墓に必ず出向いて掃除、草取りをしたのち、
お花を添えてお線香をあげる一連の「儀式」を行います。
なぜ、やるのかと言われても、小さい頃からの習慣となっているので、
あまり深く考えたことはありませんが、
お墓参りをすると心が洗われてスッキリとした気分になります。
思えば、物心ついた小さい頃から両親に連れられ、
お彼岸やお盆のお墓参りは欠かしたことがなかったように記憶してます。
うちの実家は父が次男で本家ではないので仏壇もありませんでしたし、
宗教的なこともほとんど行うことはありませんでした。
しかし、ご先祖様の墓参りだけは欠かしていませんでした。
理由はわかりませんが、きっと父も母も、
そのまた両親にそのように習慣づけられていたからだと思います。
今の自分がこの世に生まれてきたのは、
まさにご先祖様の存在があったことは疑いのない事実ですから、
ご先祖様に感謝の意を表すことは当然のことだと思います。
今では自分が父親となってしまいましたが、
嫁や子どもを連れて田舎に帰省した際には、必ずお墓参りに連れて行きます。
小学生の子どもも、お寺の幼稚園に通っていたこともあり、
よろこんで掃除やお花を生けたりしています。
実家のそばに住む兄弟の子ども(つまり子どもにとっては「いとこ」)たちと一緒に、
ご先祖様に手を合わす姿をみると、自然と心が洗われ、
今の自分たち家族が平穏に暮らしていけるありがたさを、
思わずご先祖様に感謝せざるを得ません。
私の両親も高齢で健康状態に不安はあるようですが、
私の兄や義理の姉に頼んで、月命日のお墓参りは継続しているようです。
年末年始やお盆で帰省した時には、私が車を運転しお墓まで連れて行くと大変よろこんでくれるので、
親孝行をした気分になります。
近い将来、私の両親もお墓に入る日が来ることになると思います。
前述のように実家は本家ではないので、
ご先祖様のお墓と一緒に入ることはないでしょう。
新たにお墓を建てる必要があります。
兄弟たちともどこにお墓を建てるかという話をすることが多くなりましたが、
離れて暮らす子ども(次男)の立場からすると、
普段からお墓の面倒をみる長男の家のそばにあると便利ですね。
ただ、何よりも大切なのは、お墓の場所の問題よりも、
ご先祖様に感謝する心の問題だと思います。
都会に離れて暮らす次男の私にとっては、都合のいい意見なのかもしれませんが、
これからも両親を含むご先祖様に感謝する気持ちを忘れずにいたいと思いますね。