お墓を移動させない

土葬の風習のあるところでは、

住居の近くによく墓を建てています。

 

埋め墓ではなく、参り墓として、

よくこうした手近な場所を選ぶのです。

 

火葬の場合でも同様に、近郊を良しとすることが多いですが、

遠近にはそうこだわらなくてもいいでしょう。

 

墓が遠いからといって、そんなに頻繁に墓参りをするわけでもありません。

お盆だとかお彼岸だとか、

せいぜい年に2,3度程度でしょう。

遠いところへわざわざ供養に行くこと、

また行けるという状態にあることを喜びましょう。

こういうことのためにも、仏壇を我が家に置くのです。

 

不便だから、という理由だけで、お墓を便利な場所へ移してはいけません。

これは生きている人間のエゴイズムです。

墓は一度建てたなら、不必要にさわってはいけないのです。

ただし、粗末過ぎる先祖の墓があって、

今現在、自分経済力がある程度ある場合は立て替えても良いでしょう。

また、昔からあるお墓で、周辺の環境が悪くなってきたと感じている場合は、

お墓を移動することも考えましょう。

要するに、先祖の魂が、その場所で果たして、

気持ちよく安らぐことができるかどうかを判断して、対応すればいいのです。

 

分家が新しく建てる場合は、最初からこうしたことを考えて

場所を選ぶようにしましょう。

ただし、歩いて5分、10分といった、あまりに近い場所に墓を建てるのはよくありません。

霊魂が人間界との縁が絶ちにくくなってしまうからです。



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