お墓の掃除と季節の行事

私の家のお墓は、畳四畳~五畳くらいの広さがあり、

榊やつつじ、水仙などが植えてあります。

お墓の側には甘夏の木もあり、

季節毎にお花を見たり、みかんをいただいたりと楽しめるお墓です。

 

そんなお墓ですが、お手入れはとても大変です。

草が伸びては草むしりをしに行き、木の枝が伸びれば剪定をします。

地面は土の上に砂利を敷いていますので小さな草はすぐに延びます。

特に梅雨の時期になりますとあっという間に膝竹まで延びてしまいます。

 

幼い頃から父や母に連れられお墓の掃除に行っていましたが、

何故だか嫌いではありませんでした。

父や母、兄の草を抜いたり、木の枝をはらう姿を見ていましたので、

私なりに一生懸命草を抜いたり、鎌で切ったりしました。

 

昔は、お墓の一角で切った枝や草を燃やすこともありました。

火が強くなったり弱すぎたりしないように見張るのも好きでした。

 

疲れた時には、お墓から遠くを眺めれば海が見え、

風を頬に感じながら青い海原をいつまでも眺めていました。

年の近い兄とじゃんけんしたりして遊ぶこともありました。

 

大変と言えば、草むしりの他にお墓のお手入れです。

墓石を上の方から丁寧に洗っていきます。

私は、小さかったので父や兄がお墓の塀をつたってお水を掛けている姿が

とても強く印象に残っています。

今は、お嫁に行きなかなか家族揃ってお墓掃除に出掛ける機会が減ってしまいましたが…。

 

私がよく手伝っていたのは、お花をいける石の穴に水を掛けながら

中に溜まった葉っぱや花びらをきれいに取り除いて、

水が濁らなくなるまで水を注ぐ作業です。

ぬるっとした感触が何とも言えませんが、

洗っていく内にゴツゴツとした感触に変わっていくのを感じるのは、

とても気持ちの良いものです。

 

後は、石をくり貫いたお線香立てを洗う作業があります。

とても重たいので腰をしっかり入れて持たないと腰を痛めてしまいますし、

足に落としたら大変です。

お墓で怪我をすると治りにくいとも言いますしね。

 

お線香立ては、灰を全て書き出し、お水できれいになるまですすぎます。

きれいになったら元に戻します。

最後にお墓の一番下の段をきれいに掃いて終わりです。

 

お盆やお正月、お彼岸の頃には、いつも以上に丁寧にします。

特にお盆には、掃除の後にもう一仕事あります。

それは、提灯の準備です。

長崎では、お盆になると迎え提灯と送りの提灯の他にお墓に提灯を飾ります。

竹を山から切ってきて長さを揃え、提灯の下げるために組んで立てます。

それから提灯を一つ一つ飾ります。

お盆の夜には火を灯して、近隣の人々が集まり、

お線香を手に親戚や近所の知り合いのお墓に出向いては、話して手を合わせます。

子供らは、夜に友達に会えるとあって少し嬉しい一時を過ごせます。

 

お線香を済ませたら、自分の家のお墓に戻りしばしとどまり、

来られるお客様とお話してお盆の夜が更けていきます。

お線香と蚊取り線香の匂い、草木の香り、夜風の心地よさが懐かしいです。

 

知っている人が無くなるのは寂しく思いますが、

初盆のお墓の提灯は、とても見事なもので、

長い提灯やら小さくて可愛らしい提灯やら家々によって異なり幻想的ですらあります。

 

さて、今度の休みにはお掃除に足を運んでみます。



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