お仏壇の存在

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも

自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

 

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、

遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが

今の時代は違ってきているようです。

 
小さなお仏壇

我が家は二世帯ですが、親の家のほうに祖母のいた時代からのお仏壇がちゃんとあります。

それまでもご先祖様を敬う気持ちでお仏壇を拝んでいましたが、

数年前父が亡くなってからは月命日ごとに拝んでいます。

母は日々お仏壇に花を供えお供物を備えています。

父が亡くなってからは特に花を絶やさないように気をつけているようです。

 

私の子どもたちも自分たちの身近にお仏壇があるせいか、

線香を上げお鈴をならしてお仏壇にお参りしています。

まだご先祖様のお話などしてもピンと来ないようですが、

小さいころからお仏壇に接しているのでいつか人は亡くなるということを自然と学んでいるように思います。

 

私自身もお仏壇の存在を通し、小さいころから人の死というものをなんとなくですが心に感じたように思います。

亡くなった方をお仏壇やお位牌を通して思うことは

いつか誰にでも訪れる「死」というものを考えさせるきっかけになったように思うのです。

「死」を感じることは同時に今生きている私たちの「生」を感じることでもあります。

 

現在は住宅事情もあるのでしょうが、

わざわざ自宅にお仏壇を置かれる方は少ないようです。

若い方などは特にお仏壇自体を気味悪く感じるのか、

結婚しても実家のお仏壇をいずれ引き取るという考えもない方が多いようです。

 

それでは人は毎日の中でいつ「生」や「死」を思うことが出来るのかと私は不安になるのです。

日々の生活の中、お仏壇に向かい亡くなった方や

遠いご先祖様を思うことはただの感傷などではなく、

今私たちが生きている毎日を見直すことそのものにつながると思うのです。

それは親から子へと継承される大切な思いのひとつではないのでしょうか。

そして遠い時代のご先祖様からの思いでもあるはずです。

 

私は私の子どもたちにお仏壇の存在を通してそのような思いを伝え続けて生きたいと切に思います。

私たちがこうして今ここに在るのはそういった果てしない時間が続いてきた証であり、

お仏壇やお位牌はまさにそれを表す存在なのだと言うことを伝えて行きたいのです。



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