祖母の手元供養

私の祖母で、手元供養を利用しました。

母方の祖母なのですが、女系の一族なため、墓や仏壇を作っても継承者がおらず、

そのことで葬儀後、かなりもめました。

 

母も母のきょうだいも、それぞれ地元から離れて暮らしており、

しかも、母においては、今回の祖母の葬儀参列のための帰郷が数年ぶりというような状態でしたから、

地元で納骨されても、今後、墓参りに行けるような状況ではありませんでした。

 

母が手元供養を選択した理由は、もうひとつありました。

母のきょうだいが、祖母を合祀供養するといったからです。

母も最初は、継承者がおらず墓もない状態であったので、

13回忌を一区切りにして合祀するという条件であれば同意していました。

しかし、きょうだいから、49日終了後の合祀に決めた、と一方的に言われたため、

その内容にどうしても納得できない、といい、精神的にもかなり落ち込んでいました。

 

現在、母と私も離れて暮らしており、電話のみのやり取りを繰り返していましたが、

いつ電話をしても、母の声は暗く沈んでいましたし、

自分がやりたい供養が叶わない苛立ちと不満を抱えていたようでした。

 

私も孫の一人として、なんとか母の希望の一部でも受け入れてもらえるよう間に入って話をしましたが、

結局、こちらの要望は一切受け入れられないという回答で、

しまいには、孫が口出しするな、と拒絶されてしまいました。

 

そこで、私は知り合いから手元供養の資料をもらい、母に紹介しました。

初めは、手元供養という言葉すら初めて聞いた母は訝しそうにしていましたが、

遺骨の一部を母の自宅で安置し、さらに小さな遺骨をペンダントに加工して

身につけるという供養の方法をきいてすぐに飛び付きました。

 

それまで、何を話しても上の空だった母ですが、

祖母を身近においていつでも供養ができるこの手元供養を知ってからは、笑うようになりました。

涙声しか聞けなかった母からの電話が、

「今日、かわいいペンダントを見つけた」とか「どんなものならあなたが引き継いでくれるかしら」

などと明るく相談してくれるようになりました。

 

先日、無事に遺骨を受け取り、ひとまず遺骨の一部をブレスレットに納め、母の左手につけることができました。

その時の母は、子供が大好きなおもちゃをもらった時のようにはしゃぎ、

「これでやっとおばあちゃんが帰ってきた」と喜んでいました。

 

遺骨の大部分は、母のきょうだいの手でその後、合祀されましたが、

その寂しさを上回る安心を、母は、手元供養によって手に入れたんだと思います。

現状として手元供養という方法は一般的な供養ではないのでしょうが、

母にとっては最高の供養になりました。

ご家庭で先祖供養を

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが今の時代は違ってきているようです。

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