心はいつまでもつながっている

私の祖父は6年前に亡くなりましたが、

祖父が元気な頃は二人で話をするということはありませんでした。

 

祖父が病気で入院してからも何度もお見舞いにはいきましたが、

話が弾むでもなく、ただ一緒にいるだけ、という状態でした。

 

それでも父や伯父なんかとは比べ物にならないくらいの回数

会いに行くことはできましたし、来てくれるだけでうれしいと祖父も言ってくれていました。

 

亡くなる直前、自分は危篤だというのに

「もう夜も遅いから早く帰りなさい」と

か細い声でみんなを気遣ってくれるとても優しい祖父でした。

 

祖父が亡くなってから3回忌を過ぎたころ、私の夢の中に祖父が現れて、

「今いるところは暗くてさみしい」というのです。

祖父の位牌は伯父の家にあるのですが、

父の話によると伯父は祖父母の仏壇を閉じたままで開いていないということでした。

祖父のお墓は無く、納骨堂に収められてあるうえに、

お彼岸の時期に3日間だけ開くのみです。

 

そして、お仏壇のある伯父の家は、普段から留守にしていることが多いうえに、

人づきあいが嫌いな人で、電話にすら出てくれず、

三回忌であったのもお葬式以来でした。

つまり、祖父は毎年お彼岸の時以外誰にも会えずにいたのです。

 

調べたところ、亡くなった方が夢に出るということは、

とてもその方の強い思いがないと出られず、

話すことはそれよりももっと大変なんだと書いてありました。

 

祖父の必死の願いなのかもしれないと思うと、私はいてもたってもいられなくなり、

どうにかできないだろうかと思いネットで調べてみることにしました。

 

調べてみたところ、魂は49日を過ぎれば行きたいところに移動することができるということ、

簡単な仏壇でも大丈夫だということがわかりましたので、

さっそく写真やお線香を用意して、毎朝お線香をたき、お茶をお供えしました。

 

生前、祖父に何もしてあげられなかったという

罪悪感が見せた夢なのかも知れないとも思いましたが、

祖父が私に助けを求めてくれたのだとしたら、何もしないわけにはいかない、

なにか私にできることがあるならしてあげたい。

そう思い、主人にも話をして、毎朝二人で手を合わせることにしました。

 

そうして一週間ほど過ぎたころ、また祖父が夢に出てきて、

次はとても嬉しそうにしているのです。

 

祖父は真っ暗な仏壇で祖母とたった二人っきりでさみしかったのだな…と思い、

こうして亡くなってからでも喜んでもらえたことを本当にうれしく思いました。

 

そうしてすごしていたあるとき、祖父がまた夢に現れました。

こんどはまるでお正月のような料理をみんなで囲んで、

祖父が大好きなお酒を飲んでいます。

本当に幸せそうな顔で何かを祝っているようにみえました。

 

その翌々日、私の妊娠が発覚。

祖父は夢の中で私の妊娠を祝ってくれていたのだと気づきました。

 

生前何もしてあげられなかった私を頼ってくれた祖父の思いに、

こたえてあげられたことへのお礼の意味もあったのかも知れないと思いました。

 

それから祖父が夢に出ることはなくなりましたが、

今でも祖父がすぐそばで見守ってくれているような気がします。

私が祖父のことを思い出す限り、言葉を交わすことがでないけれど、

心はつながったままなんだと思っています。

ご家庭で先祖供養を

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが今の時代は違ってきているようです。

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