お金を使うのが先祖供養ではない

亡くなった祖母は大変信心深い人でした。

実家もそうでした。

曽祖母も子供の為に毎日、朝晩山の上に祈願するような人でした。

雨の日も、雪の日もずっとそうでした。

 

しかし、祖母の嫁ぎ先は真逆でした。

ちゃんとしたお墓は男だけ女たちは適当な自然石、しかもヒビまで入っていました。

 

信心が深い曽祖母と祖母には耐えられなかっのですが

先祖供養をしようとすると、父方の曽祖父と祖父に

「無駄遣いだ」「役に立たん」と怒鳴られ殴られていました。

 

私達に出来るのは、せいぜいひび割れた女性たちのお墓を掃除する事だけでした。

私が小学校の時は曽祖母は他界し、祖母と母は自営で大忙しでお墓掃除は私の役目でした。

 

毎週日曜日、お墓を一生懸命掃除しました。

それしか、できなかったんです。

竹藪の下、薄暗い崖っぷちのお墓にはいつも竹の葉が落ちて、お墓の隙間に溜まっていました。

 

古い自然石のお墓や数体のお地蔵様が女性達のお墓で黒くて、

立派なぴかぴかの墓石が曽祖父の墓でした。

差は歴然、見るも無残です。

同じ区画ありながらこの差はなんなんだと子供心に思ったものです。

 

そして、決心しました。

女の墓をぴっかぴっかにしようと!

必死で拭きましたが、その程度では苔まみれの墓は薄くもなりません。

要らなくなった歯ブラシでもしましたが顔くらいしか出来ないし、すぐにダメになりました。

そこで、タワシを使いだしました。

今考えれば、よくやったと思いますがそうしないと、苔が落ちないから必死でゴシゴシしてました。

 

高台のようになった墓でしたから、台の上によじ登り、バケツで水を掛けてゴシゴシ、ゴシゴシ。

クレンザーは流石にまずいと思っていたのでしませんでした。

隙間の葉っぱはわり箸で掻き出してましたね。

 

それを毎週1基ずつやり、とうとう女性の墓はキレイになれました。

微妙にですが、お地蔵様の顔がのっぺりなったような気がしましたが、まぁ、気のせいでしょう。

祖母が掃除する時のように「キレイにするからね」とか「キレイになったね」とか言いながら掃除してました。

でも、ご先祖様に喜んでもらうというよりは喜ぶ祖母の顔が見たかったんでしょうね。

今、思えば、、、

 

大掃除も終わって、ちゃんと供養もしてもらえなかったご先祖様をお和尚さんに頼んで

供養してもらったりもしましたが、祖父の目を盗んでしていたのでそこまで、するのに10年掛かりました。

 

供養が終わった日、私は夢を見ました。

何もない荒れ地の1本道を歩いていくと巨大な岩があり、そこには2つの御位牌がありました。

「なにこれ?」と触ろうとすると御位牌は突然燃えだし、夢は終わりました。

お和尚さん曰く「成仏したという証だよ」という事なので祖母の苦労は報われたのかもしれません。

 

祖母も亡くなりました。

毎日、線香はあげ、月参りをしてもらいお墓参りはしています。

竹藪の中にない、燦燦と日が差すお墓に祖父母は眠っています。

2人とも院号付けました。

先祖供養ににていると嬉しいな。

大切な大切な祖母だったから

ご家庭で先祖供養を

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが今の時代は違ってきているようです。

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