いつまでも忘れないこと・思い出すことの大切さ

私の実家では仏壇に位牌を置くことと、亡くなった人の遺影を飾って先祖供養をしています。

戦争が終わった直後に病気が原因で亡くなっいた祖父母の長男は、亡くなった当時10歳だったそうです。

病気の治療費にお金を使ってしまい、経済的にもとても厳しい中でのお葬式だったそうです。

 

祖父母の長男である男の子は暴れん坊で、よく山に入って遊んでいたということです。

山の中で釘を拾って来ては「いつか、新しい家を建てるんだ!」と言っていたそうで、

祖父はとても楽しみに成長を見守っていたそうです。

そんな長男が亡くなってしまい、祖父母の悲しみと落胆は想像を絶するものだったと思います。

 

私の実家は、私が13歳の時に新築しました。

それまでは古い家で、どこに仏壇があったのかさえ今となっては思い出すことができません。

でも新築した家では、仏壇を家族みんなが集まる居間に置いていました。

そして、遺影も飾っていました。

亡くなった人の遺影を飾るということで、私の両親と祖父母が気をつけていたことは

「仏壇の真上には遺影を飾らないこと」でした。

その理由は「亡くなった人の頭の上に遺影が飾られる形になるので、

仏壇の真上に遺影がかかるように飾ってしまうと、

亡くなった人が頭が重いというふうに言う」ということからでした。

 

この話を両親か祖父母の誰が聞いてきたのか分かりませんが、

「なるほど、それもありかも知れない」と思うのです。

ある程度の年齢になって亡くなった人の遺影はありますが、

戦争前後の時代に生後間もない時期に亡くなった人の遺影は残念ながらありません。

祖父母は10歳で亡くなった長男が小学校の入学式の時に撮った集合写真を元に、

専門の遺影を復元する人を見つけて来て、長男の顔を描いてもらい遺影にしました。

祖父はその長男の遺影を見て、とても満足そうに笑っていました。

 

祖母は新しい家に移って長男の遺影を父が飾り終えた時

「○○(亡くなった長男の名前)、新しい家に入ったよ」と声を掛けていました。

亡くなってから、どんなに時間が過ぎても

「亡くなった人のことを生きている人が忘れていなければ、生きている人の心の中でずっと生き続けている」

のがご先祖様であり、「ずっとその人のことを想い続けること」が先祖供養なのだと思います。

 

命日のお墓参りやお盆、春と秋のお彼岸など節目、節目の行事として

ご先祖様のことを忘れないことも大切だと思いますが、

毎日の暮らしの中で亡くなった人のことを想い続けることもとても大切だと思います。

ご家庭で先祖供養を

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが今の時代は違ってきているようです。

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