墓じまいと先祖供養

ここ数年メディアで「終活」という言葉を耳にする機会が増え、世間にだいぶ定着してきました。

そして終活の中のひとつである「お墓」の問題。

テレビで「墓じまい」という名で取り上げられるようになり、お墓について考える方々も増えました。

 

私はそのような仕事をする立場から少しお話しいたします。

墓じまいに関するご相談は、特に定年を迎えた60代~70代のご夫婦ご多いです。

昔からの付き合いの寺(菩提寺)に墓はあり先祖代々眠っている、

しかし毎年のお布施や管理料、当番制での草むしりなど、金銭的、体力的にも大変。

それでも自分達だけならなんとかやっていくが…

ただ自分達が亡き後、次の代の子供達にそれを負担させるにはどうにも不安が残る。

ほとんどの方はそうおっしゃいます。

そこで壇家を辞め、墓をしまうわけです。

 

墓じまいでは、まず新しい墓を決めなくてはなりません。

ほとんどの方は霊園などの永代供養(墓石を建てない)、

または小さめの墓を建てそちらへ先祖の遺骨を移します。

霊園であれば新たに墓石を建てても管理料のみで済みますので負担はかなり減ります。

民間霊園であっても必ず宗教法人はついてますので希望に応じてきちんとした供養も可能です。

 

霊園は比較的自由なことが多いのでお金をかけたくないのであれば法要などをしない選択も可能でしょう。

私個人としては新墓地に入るときも供養にしてほしいなとは思います。

でもそれぞれの事情もあります。

その場合はご家族でできちんと拝んでください。大切なのは心です。

 

それこら今までのお寺のほうですが、まずはお墓を移したい旨をご住職に最初に相談しましょう。

長年お世話になったという気持ちを忘れず真摯にお話ししてください。

きちんと話せば大抵のご住職は快く承諾してくれます。

 

離壇料の高額請求のニュースなどもありますが、

お世話になったお布施は必要ですが常識を越えるような額を渡す必要はありません。

その他、お骨を出すにあたり墓石の魂抜き(閉眼供養)もお願いしますので供養料はかかります。

墓石の撤去費用などもかかります。

 

事務的な作業としては「改葬手続き」があります。

こちらは費用はかかりませんが、新墓地から受け入証明をもらったり、

旧墓地のある管轄の役所に行ったりしますので

もしご自宅から遠い土地にお墓がある場合は少し大変ですが

手続き自体はそれほど難しいものではありません。

 

簡単な流れはこんな感じですが、決してご夫婦だけで決めないことです。

次の代であるお子さんと話し合ってください。

あてにならないと思っていた息子さんが「自分が後のことはしっかり見る」と言ってくれる可能性もありますし、

今まで自分達だけで抱えていた不安が簡単に消えていくこともあります。

家族できちんとお墓やこれからのことを話すのが終活でもありますし、ご先祖様も喜ぶと思います。

 

なかなかお墓参りに行けないことを気にする方もいらっしゃっいますが、

常にご先祖様に感謝する気持ちを持っていることほうが大切です。

どんなに立派なお墓を建てても盛大な法事をしても気持ちがなければ意味がありません。

今、お墓のことで悩んでる方が幸せな供養ができることを祈っております。

ご家庭で先祖供養を

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが今の時代は違ってきているようです。

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