お墓を自宅の近くへ

わたしの家のお墓は日帰りではいけない田舎の地域のお寺さんの敷地内にありました。

そのお寺さんはいわゆる先祖代々お世話になってきたお手次のお寺さんになります。

 

わたしの先祖はそこの地域に住んでいたそうですが、

祖父母の時代に仕事の関係で引っ越したと聞いています。

わたしが小さい頃は毎年、家族旅行もかねてそのお寺さんへお墓参りに行っていたのですが、

家族がだんだん高齢になってきたこともあり毎年泊まりでお墓に手をあわせることも難しくなってきました。

また、お墓にいく期間があくと墓も汚れが目立ち手入れがなかなか出来ない心苦しさも感じていました。

 

数年前、祖父が亡くなりその後お墓へ納骨しましたが、

残された祖母は祖父の月命日にもお墓参りにいきたそうにしていました。

そこでお墓を今住んでいる自宅の近くへ移動させられないかと思いました。

 

まずは先祖お世話になってきたお墓があるお寺さんに相談しました。

お墓を移動させることに快く了承してくださいました。

しかし、そこからの手続きが大変でした。

お墓のお骨を移動させることはいくらお寺さんでも勝手に取り出したりすることは出来ないそうで、

行政の手続きが必要になることを教えていただきました。

そういった相談を何件か受けているとご住職はおっしゃっていましたので、

移動させたい人が増えているのだなと思いました。

 

まずは、いまあるお墓の地域の市役所で改葬許可書の書類をいただいて、

それを持って再びお寺さんへ行き書類を書いていただきました。

お骨を実際に取り出す作業をされるのは、お墓を取り壊す石材店の方らしく、

何度も遠方から来られるのは大変だからということで、先にお墓を閉じるお参りをしてくださいました。

 

その後石材店の方がお骨を取り出し、お骨を洗い終えたら再び家族でお骨を受け取りに来ることになります。

地域によって納骨方法が違うらしく、わたしのお墓の地域ではお骨をそのままお墓へ入れて

何十年とかけて土へかえす方法でしたので、取り出したお骨には土がついており、

一度洗わなくてはいけないそうです。

そういった田舎での手続きと同時に自宅の近所へお墓をたてる場所も考えなくてはならず、

わたしの家の場合は、お墓は移動させますが

お手次のお寺さんは先祖代々お世話になっている現在のお寺さんから離れるつもりはありませんでしたので、

自宅近くの別のお寺さんの墓地にお願いもしづらく、近くの霊園へお願いすることにしました。

 

墓地の使用料、お墓の建立代等しっかりとシステム化されており、

頭ではわかっていましたが結構お金が必要でした。

しかし、実際新しいお墓が出来上がるととても気持ちが晴々として、

まだ祖父のお骨が入っていないのに祖母は何度もお墓をみにいって喜んでいました。

その後、お骨も新しいお墓に納骨され、月命日に祖母が仏花を持ってお墓参りにいく姿は、

いずれわたしたちもそうしなさいよ、と無言で教えてくれているような気がします。

 

お墓を移動させる際、お手次のお寺さんも近くにかえてはどうかという話が家族の間で出たのですが、

そうすると先祖代々の引き継がれている証が途切れてしまうのでは、

ということでそのまま田舎のお寺さんにお願いすることにしました。

お寺さん同士でも、過去の先祖の情報を他へ教えるということは絶対禁止らしく、

江戸や明治から続いている繋がりを今のわたしたちの勝手な都合で切れさせてしまうのは

おかしいのではないかという結果になり、遠くてもお寺さんはかえない方向で決まりました。

 

子や孫の時代になって、もしそのときの都合で、

わたしの両親とわたしの死んだ繋がりが別々のお寺さんになるかもということを想像するととても悲しく思えます。

このことは、わたしたちだけでなく、きちんと子や孫にも伝えなければいけないと思いました。

 

今後、お墓は遠くなってもお寺さんからは、

手をあわせる場所に必ず僧侶がいる必要はないと言っていただきましたので、

普段は家のお仏壇とお墓参りは家族だけで、

法事をあげるときはお世話になってきた田舎のお寺さんへ出向いて供養をしていただくつもりです。

ご家庭で先祖供養を

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが今の時代は違ってきているようです。

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