お墓は簡単には移せない

私の父親は長男で、家には産まれた時から仏壇が置いてありました。

なので彼岸やお盆には盛大にお供えしたり、先祖の~回忌となれば

お坊さんを呼んでお経を唱えて貰い親戚中が賑やかに集まるような家でした。

 

父親そのものも考え方が古い人で、仏壇に供えているお花の水換えや

ご飯のお供えを怠ると凄く機嫌が悪かったです。

 

そんな家なので、毎年少なくとも年に2回はお墓参りに行っています。

年に2回と言えば普通のように聞こえますが、うちのお墓は遠方です。

父親の生まれが愛媛県で私の実家は兵庫県です。

瀬戸大橋などが出来て交通の便が良くなったとは言え、毎回「遠いな…」と感じます。

 

小さい頃は瀬戸大橋が無かったのでフェリーで一晩かけて帰っていました。

その頃は小さかったので船で泊まれるという事だけではしゃいでいましたが、

車で帰るようになってからは、私は凄く車酔いする方だし、

勉強やら部活やらでクタクタなのに、なかなか辿り着かないお墓にうんざりしていました。

 

今は結婚して実家を離れましたが、何故か今でも主人を含め

私の家族も実家のお墓参りに駆り出されています。

片道何時間もかかるので、普通は1泊するのですが、

高速代、ガソリン代、家族全員の宿泊費など足していけば、

立派な家族旅行に匹敵してしまいます。

 

子供も幼稚園に入ると幼稚園代など何かと物入りになりました。

そんな経済状況の中、お墓参りとは別に家族旅行の費用まで捻出するのは厳しくなり、

お墓参りが家族旅行の代わりになっていったのです。

 

私はそのような考えの家庭で育ってきたのでまあ構わないのですが、

「主人はどう思っているのだろう…」とちょっと心配です。

 

でもそんな中、数年前に「お墓を実家の兵庫県へ移そうか」という話しが出て、

両親が真剣にお墓探しをしていた時期があったのです。

私も内心では「移してくれると助かるな」と思っていました。

 

そして実家に帰省している時にたまたま近くに墓地の売り出しがあって一緒に見に行く事になったのでした。

住所的にはまあまあ近いので「これは助かるな」と意気揚々と着いて行ったら、

その墓地の入り口から売り出し中の墓地の区域までの遠い事。

坂のアップダウンも結構あって、子供を連れていたので苦労しました。

 

それにまだまだ売り出し中の墓地だったからでしょうが、とても無機質なように感じました。

直感的に「この場所好きじゃないな」と感じたのです。

両親もそう感じたのか、それ以来お墓を移す話しはどこかへ行ってしまったように話題に上る事はありません。

 

確かに愛媛のお墓は遠くてうんざりします。

でも、小さい頃、今は亡き祖母ですが、大好きだった祖母も含めて

家族みんなでおおはしゃぎしながら船に乗り込んでお墓参りに行った事や、

暑い中草むしりをしてその場所でジュースを飲んだ事など、

忘れられない思い出がいっぱいあります。

 

それに、田舎の何でも無い墓地なのですが、そこには何か温かみのようなものが感じられるのです。

私が知っている人では父方の祖母しか入っていないお墓ですが、

「ここならゆっくり休めているだろう」という安心感のようなものを感じさせてくるお墓です。

ご家庭で先祖供養を

私は現在40代ですが、現在同年代の方でも自宅にお仏壇を置いている人は本当にまれになりました。

私の世代は幼いころは祖父や祖母と同居している家族が多く、遊びに行けばどの家にもその当時はお仏壇があったように思います。

またお盆、お彼岸と言うと我が家にもお坊さんがいらっしゃってお仏壇を拝んでくれました。

そんな風景はその当時はある意味当たり前のように感じていましたが今の時代は違ってきているようです。

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